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2020/08/27 17:26

2020年7月は記録的な長雨の月となりました。

各地で豪雨被害が出るなど、気候の変化がとても気になる年が続きます。


今回は、丁子屋さんと一緒に、「自然薯」の農家さんに伺いました。
もともと栽培が難しい自然薯。
自然薯の栽培サイクルは大きく、
①むかごづくり
②種芋づくり
③種芋を植えて、販売用自然薯づくり
と、分かれており、それぞれに1年の時間がかかります。

お客様のお手元に自然薯が届く3年も前から、農家さんは力と時間を注いで自然薯を生産しております。



今回は主に③の販売用の自然薯づくりを見学しました。
自然薯の植え付け時期は、農家さんにより異なりますが、5月~7月頃に行われることが多いようです。
まだ人工栽培が始まり、歴史が浅い自然薯は、とても栽培が難しいもの。

丁子屋さんと取引のある農家さんの多くが、お互いの栽培方法や成果を研究しあい、日々の生産に活かしています。
例えば
●植え付けの時期
●水はけの具合
●畑の傾斜
●土の質
●病気や虫の予防方法
●土の上にかけるものの種類(藁など)
●水やりの程度
●日当たり
●種芋から出てくるツルの本数や対処方法
●その年の、お互いの畑の違い
●同じ畑での、前年の状況との比較
など、お互いの畑の成長度合いを見て勉強をされていました。


自然薯は掘り起こさなければ結果が分からないもの。
一度掘り起こしてしまうと、元に戻すことが出来ないので、葉っぱの成長を見ながらの判断をせざるを得ません。


私が伺った7月は自然薯の花が咲き始めており、ほのかに甘い香りがしました。
「とろろ」になってしまうと、想像がしにくい「自然薯」の生産現場。
毎年温暖化が進んでいるように感じる変化のなかで、農家さんも試行錯誤しながら、美味しい自然薯を生産されていました。

収穫は秋。
生産者さんの顔が分かると、より一層大切に味わいたいと思える自然薯です。